PIT Asset Manager

グリー株式会社 様

http://corp.gree.net/jp/ja/

コスト・業務効率化を意識!
最適なPCの調達方法並びに契約・資産管理ソリューションを
グリーへ提供

グリー株式会社 開発本部 情報システム部長 岡田 寛史さん
グリー株式会社
開発本部
情報システム部長
岡田 寛史さん

開発プロジェクトや従業員の急増に応じて数百台規模のPC購入を繰り返してきたグリーは、導入後の「ライフサイクルマネジメント」や「コスト管理」には手がつかず多くの課題を抱えていた。2015年、それまでの大量購入からレンタル方式の調達に切り替えるきっかけの一つとなったのが、エンドポイント管理のコミュニケーションプラットフォーム「PIT Asset Manager」(ピット・アセットマネージャー)だった。

PIT Asset Managerの導入、レンタル調達により、同社の抱える課題がどのように解決したのかを伺った。

PCの契約・運用管理に理想的なツール「PIT Asset Manager」

【参照1】発注用カタログ画面
【参照1】発注用カタログ画面

PIT Asset Managerは、NECキャピタルソリューションが提供するレンタル契約のWeb発注から契約・資産管理などをすべてWebで行うことができるサービスだ。

「画面のどこにどんな機能があるかわかりやすく、直感的に使いやすい。メニューが集約され、やりたいことをすぐに行えるのが魅力です」と、グリーはPIT Asset Managerの使い勝手について語る。「発注はまるでECサイトのように、カタログから簡単に発注ができるので助かります。『ポチる』感覚です。カタログは、こちらが選定するブランド・機種・スペックのPCを事前に登録してもらうことができます」(グリー情報システム部) [参照1]

【参照2】ワークフロー画面
【参照2】ワークフロー画面

PCを発注する際の社内稟議では、PIT Asset Managerのワークフロー機能が利用でき、事前に決裁者を設定しておけば、書面でなくWeb画面上で申請・承認を行うことが可能だ。そのため手続きが簡便になり、スピードアップも期待できる。[参照2]

さらに、最新の契約情報がすぐに確認できる。各PC1台単位での設置場所や利用者が画面上ですぐにわかるので、社内各部門への費用配賦や資産管理がぐっと簡単に、楽になる。

「管理番号など独自項目も付加できますし、CSVでのエクスポート機能を備えているので集計にも便利です」(グリー情報システム部)

グリーでは 2015年7月からPC調達のレンタル化をスタートしており、現在、保有する約2,000台のPCのうち、200台ほどをレンタルに切り替えている。今後、すべてのPCをレンタルへ入れ替える予定だという。

急成長を遂げた故にPC調達で発生した課題

グリーのPC調達は、四半期ごとに必要数を予測し、大量ロットで購入し価格を下げ、3年のスパンで買い替えを行っていた。しかしPC調達のトータルコストが増加していたことに加え、四半期ごとの損益計算書(P/L)に与えるインパクトが大きくなっていった。

また、管理会計上の問題にも同社は悩まされていた。

各部門の予算を割り振る場合、取得価格を次回買い替えまでの36ヶ月で割るといったような考え方もできるが、納得のいく予算設定が困難だった。

PCの購買において、実際の財務会計に与えるインパクトと、管理会計上どのように考えるかでは、どうしても繋がりにくかったのだ。

さらに、PCライフサイクルを回す上でオペレーションの負担が大きかったことも課題となっていた。購入した新規PCは社内でキッティング後に従業員へ配布し、古くなったモデルから回収・売却を行っていたが、それら作業にかなりの工数がかかっていた。台数が多ければ保管にも場所を取られる。しかも同社では、増加していく従業員の人数に合わせて買い足していたため、新旧のPCが入り混じり、個別管理の負担も大きくなっていた。

こうした背景から「PC調達フレームワークを変えていく」というテーマで、2015年初頭からレンタル調達方式(レンタルPC)への移行プロジェクトをスタートした。

レンタルPCで変わる調達フレームワーク

グリーはレンタルに切り替えた背景についてこう語る。

「レンタル PC に切り替われば四半期ごとのP/Lに与えるインパクトが抑えられますし、調達や廃棄にかかる工数が削減できます。また、月々の費用が明確になることにより、まさに財管一致での運用が可能です。企業全体としてはもちろん、部門ごとの収益性が正確に把握できるのも大きいですね」

レンタルPC化検討においては、3つのポイントを軸として各社サービスの比較検討を行った。

1つ目は、グリーが有する既存の購買調達チャネルを活用できるかという点だ。同社では従前からPC購買において、ある程度の調達価格競争力を持ってPC販売会社と良い取引関係を築いていた。そこでレンタルへの移行後も、PC調達商流を維持できることが望ましく、取り扱えるPCブランドについて中立であることを重視していたという。

2つ目は、レンタル費用の単純比較だ。同社が設定している3年のPCライフサイクルに対して、レンタル終了時の残存価格を高く設定できれば、将来の売却収益が見込めるため、その分月々のレンタル価格は下がる。そこで、レンタル会社が行っている、中古PCの再生・売却事業の強さも評価ポイントに含まれたそうだ。

3 つ目は、レンタルで PC のライフサイクルを回すために各社が提供しているツールの利便性だ。管理するPCは膨大な数になるため、発注管理・契約管理・解約管理が簡便に行えるのはもちろん、管理番号などの独自データを保持できることも求められた。PIT Asset Managerはこの点、デモの段階から「ぜひ利用したい」との現場からの声があった。

”弊社が抱える課題について、
高いレベルで要件を満たす提案をいただきました。”

こうした比較検討の条件をすべて満たすものとして選ばれたのが、NECキャピタルソリューションが提供するレンタルサービス(Nレンタル)である。

「弊社が抱える課題について、高いレベルで要件を満たす提案をいただきました。既存チャネルの関係性を維持しつつ、安価なレンタル価格を設定していただけたのも嬉しいですね。ファイナンスリースではなくオペレーティングリースとして税務上の基準を満たし、オフバランス※が実現した商品設計も魅力的でした」とグリーは語る。

同社は今後、これまで自社で行ってきたPCのキッティング作業など、PCレンタルにかかる周辺オペレーションのアウトソーシングを実現したいと考えている。

NECキャピタルソリューションはPCのキッティングから中古PCの買取・販売までを行うグループ会社「キャピテック&リブートテクノロジーサービス株式会社」を擁しており、ワンストップで同社のオペレーション工数を改善するような施策が期待できる。

このように、急速な成長を遂げたグリーでは、レンタル化によってPC調達に関する数多くの課題を解決した。そして今回実現したレンタルPCの調達基盤は、今後の事業拡大の大きな推進力となることだろう。

※オフバランス…バランスシート (B/S) に資産や負債を計上しないこと
(お客様の経理処理につきましては、お客様の経理部門や税理士、会計士とご相談ください。)

グリー株式会社

世界初のモバイルソーシャルゲームを開発し、数千万人が利用するサービスへと成長させてきたグリー。2004年の創業からわずか11年で従業員数が1,000名を超える大企業へと飛躍的な成長を遂げた。現在は「インターネットを通じて、世界をより良くする。」というミッションのもと、コマース・ライフスタイル事業、コミュニティ・メディア事業、広告事業、投資事業を展開し、総合的なインターネット企業として活躍している。

利用イメージ

PIT Asset Manager

NECキャピタルソリューションが提供するレンタル契約のWeb発注から契約・資産管理などを行うことができるWebサービス

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