PITサービス

養命酒製造株式会社 様

https://www.yomeishu.co.jp/

負担の大きいキッティング・代替機運用のアウトソーシングで作業負荷を大幅に軽減!最新技術の活用で利便性も向上

情報システム部門が担う役割は多岐にわたる。もともと少人数で構成されている部門のため業務負荷がかかり、人員不足、リソース不足に悩む企業も多いのではないだろうか。

養命酒製造株式会社では、故障時の代替機発送、キッティングを含めたPC調達・運用業務の負荷が大きく、課題を感じていた。業務改善のために「PITサービス」を導入したことで、課題はどのように改善されたのか。当時の状況や、導入の決め手、得られた効果について、情報システム部情報システムグループのグループリーダー 鎌史博氏、主任 鳴海京平氏、武田洋一氏に話を伺った。

養命酒製造株式会社は、「生活者の信頼に応え、豊かな健康生活に貢献する」を経営理念とし、「薬用養命酒」「フルーツとハーブのお酒」などの商品展開、海外事業、通販事業、商業施設「くらすわ」など、お客様の暮らしに寄り添いながら健康をサポートするための事業に取り組んでいる。

同社の情報システム部は、主にITを活用した働き方改革の推進、IT基盤の維持・強化の役割を担う。従業員の業務の効率化・省力化や、労働生産性の向上を図るために、新たなシステムの企画・構築、既存システムの保守運用サポートを行っている。さらに今期からは、AIやRPAなどの最新技術の活用検討、DXの推進なども加わり、業務内容は多岐にわたる。

そのため、期初に業務計画を立て、各々(おのおの)の得意分野を生かして担当システムを決めて運用している。また、少人数体制のため、互いにサポートし合いながらだれもが対応できるよう業務の標準化を目指している。

しかし、全社計350台のPC調達・運用を含む各種業務を数名で行っているため、突発的な障害や問合せなどがあると、その対応に工数が割かれ、本来の業務に注力できない状況だった。特にPC調達・運用は、初期展開作業に多くの工数が必要とされるほか、急な故障による代替機のセットアップ・発送作業に大きな負荷を感じていた。

当時の状況を鳴海氏はこう語る。
「システム開発・設計・問い合わせなどの対応をしている中で、PCの不具合や故障があれば、業務を停止させないよう、復旧を優先しなければなりません。しかし、マスターデータの復元、アカウント設定、個別ソフトウェアのインストールなど、リカバリ作業には丸1〜2日かかっていましたので、業務の調整に苦労していました。初期展開作業は、人海戦術で行うにもリソースは限られていますから、休日にも出社し広い会議室にPCを並べ、1台ずつキッティング作業を行っていました。(鳴海氏)」

そうしたなか、PC調達の支援先であるNECネクサソリューションズ株式会社を通じてPITサービスのことを知り、導入検討を行うようになる。

「代替機運用のなかでも、キッティングがアウトソーシングできることは特に魅力でしたし、コストの平準化にもメリットを感じて、本格的に導入検討を始めました。PITサービスの導入により、PC故障時等の代替機運用の負荷軽減、利用者への代替機発送スピードの向上を期待していました。(鎌氏)」

導入の決め手はコストメリットとアウトソーシングサービス

養命酒製造株式会社 情報システム部 情報システムグループ グループリーダー 鎌 史博 氏
養命酒製造株式会社
情報システム部
情報システムグループ グループリーダー
鎌 史博 氏

コスト面や初期展開作業に大きな負荷がかかることから、リソース面のインパクトを避けるために、従前のPCでは、延長保守サービスや保守期限切れの機器を使用することも多々あったという。しかし、レンタル調達なら、レンタル期間満了後はイニシャルコストをかけずに新たな機種へ変更し、適切なPCライフサイクル管理を実現可能にする。さらに、一番の課題であった代替機運用に関しては、代替機のクローニングからキッティングおよび発送、故障機の回収や修理、再セットアップまでアウトソースすることで、作業負荷を大幅に削減できる。

これらの特徴がPITサービス導入の決め手になったと武田氏は語る。
「『Nレンタル』のスキームにより、適切なPCライフサイクル管理をしながらも、従前の買取調達よりコストメリットが出ると感じました。そして、初期展開作業や代替機運用の大部分をアウトソーシングすることで業務負荷を軽減できる。この2点が導入の決め手になりました。(武田氏)」

代替機発送までにかかる日数を大幅に短縮!作業負荷を軽減し、本来の業務に注力

養命酒製造株式会社 情報システム部 情報システムグループ 主任 鳴海 京平 氏
養命酒製造株式会社
情報システム部
情報システムグループ 主任
鳴海 京平 氏

初期展開作業においては、キッティング済PCの配布とあわせて操作上の注意点や作業マニュアルを動画にまとめて利用者に周知した。その結果、利用者一人ひとりスムーズに作業実施してもらうことができた。操作方法や設定作業に関する問い合わせも想定より少なかったという。

では、課題であったPC調達・運用業務にはどのような効果があったのだろうか。
「1週間ほどかかっていた代替機発送日数は3日程度に短縮しました。マスターイメージを用意したことで、全員が共通して使うソフトウェアがインストールされた状態で届きます。キッティングにかかる作業負担はほぼゼロになりました。翌日には利用者に代替機を発送し、すぐに使用していただけています。(鎌氏)」
「もっとも効果が大きいと感じるのは、PC故障時等の代替機運用の負荷が軽減したことです。NECキャピタルソリューション社のキッティングセンターに弊社専用のネットワーク回線を引き、マスターイメージ化に対応していない共通ソフトウェアのインストールを含めたドメイン環境下での初期セットアップ作業も実施していただけるため、非常に助かっています。(武田氏)」
急を要する場合は、すぐにセットアップ済みの代替機を発送し、あとから遠隔で個別ソフトウェアをインストールすることも可能なため、利便性も向上したという。

また、これまでは原因不明のPC不具合や故障の調査・分析・復旧に時間を要していたが、その作業も不要になった。契約終了時のHDDデータ消去や資産処理も依頼できる。
導入前に期待されていた、PC故障時等の代替機運用の負荷軽減、利用者への代替機発送スピードの向上は実現され、業務負荷は大幅に軽減した。
「作業負荷が大幅に軽減されたことで、期初に立てた業務計画に基づき、それを実行するための作業に集中できる環境になりました。(武田氏)」

さらに、思いがけない効果もあった。
「Nレンタルの残価設定のおかげでPCスペックが全体的に向上したことや、ログイン認証の仕組みを更新したこともあり、利用者からの評判は好評です。これだけ多くの端末をレンタル利用することは初めての経験でしたので、利用者には機器の取り扱いには注意するように重ね重ね周知をしてきました。その甲斐もあり、周辺機器やその他の物品を含めて、モノを大切にする利用者が増えたように感じています。(鳴海氏)」

データの一元管理もPC調達依頼も「PIT Asset Manager」で楽にできる

PCの調達発注から契約管理などはすべて「PIT Asset Manager」で行うことができる。
「ポータル上でPCの調達依頼を簡単に行えることがとても便利だと感じました。Web上の管理画面は直観的に操作できる使いやすい画面だと感じています。弊社では定期的な入社人数がそれほど多くないため、いまのところあまり活用シーンはありませんが、今後、急なPC調達の際などに有効活用していきたいと考えています。(武田氏)」
各種機器のネットワーク情報は、既存の資産管理ソフトで管理されている。今後の構想として、既存システムとの連携や資産管理の効率化を検討中だという。
「従来の資産管理ソフトでは、有効になっているNICのMACアドレスしか取得できないため、外付けデバイスが外れているときは取得できない状態になります。PIT Asset Managerに登録されているMACアドレスと既存のシステムを連携させることで、ネットワーク設定に活用することを検討しています。(鳴海氏)」

顔認証でなりすましをガード。「NeoFace Monitor」でセキュアなログイン認証を実現

養命酒製造株式会社 情報システム部 情報システムグループ 武田 洋一 氏
養命酒製造株式会社
情報システム部
情報システムグループ
武田 洋一 氏

PITサービス導入と同時に、NECネクサソリューションズ株式会社が提供する顔認証ソリューションを採用している。この顔認証ソリューションは、NECが開発した顔認証PCセキュリティソフトウェア「NeoFace Monitor」を使用している。NeoFace Monitorは、世界最高レベルの顔認証技術を採用し、高い認証精度を誇る。

NeoFace Monitor導入前は、USB接続の外付けカードリーダーを使用し、ICカードとPINコードでログイン認証を行っていた。しかし、利用者からは ICカードやカードリーダーの携行、接触不良や故障頻度に関する不満の声が上がっており、ログイン認証に関する運用上の課題があった。さまざまな生体認証があるなかで、何が導入の決め手になったのだろうか。
「次期認証基盤として、生体認証の仕組みを比較検討しました。通常の指紋認証ですと、外付けの認証デバイスが必要です。指紋認証内蔵型のPC端末は薄くて軽いものがあまりなく、端末の選択肢が狭まります。NeoFace Monitorなら、PC内蔵カメラでの認証が可能ですし、マスクを装着していてもあまり精度が落ちずに認証が可能など、高い認証精度に魅力を感じて導入に至りました。(鎌氏)」

実際に使用してみて、「なりすましを防げること」、「認証精度の高さとスピード」にメリットを感じているという。
「顔認証であれば、なりすましを防げます。より確実な本人認証が行える点からも、セキュリティの強化を実現できたと思います。また、ICカードを忘れた際のスペアカードの情報書き換えや管理作業も不要になり、業務負荷が軽減しました。(鳴海氏)」
「私自身も毎日使用していますが、認証方法が簡単かつスムーズになり、ログインスピードも上がったと感じています。導入後は、従前のような認証に関する問い合わせもほぼなくなったことからも、利用者の利便性は格段に向上していると思います。導入前に想定していたメリットよりも高い成果が出ていると感じています。(武田氏)」

 

アウトソーシングの範囲を広げて、PITサービスのさらなる有効活用を目指す

情報システム部門では、さらなる業務効率化を目指し、PITサービスの有効活用を検討している。最後に、今後の展望についておたずねした。
「今後もPITサービスを最大限に有効活用し、これから迎えるPCの更新作業もスムーズに行っていきたいと考えています。今後は、運用フェーズにおけるアウトソーシングの範囲を拡張していくことや、PC以外のソフトウェア面でのサービス活用についてご相談できればと思っています。(鎌氏)」

利用イメージ

展開・運用業務支援サービス

ICT機器のライフサイクル全般で必要な業務をまとめて行うことができるサービス

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PIT Asset Manager

NECキャピタルソリューションが提供するレンタル契約のWeb発注から契約・資産管理などを行うことができるWebサービス

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