インテル® AMTを使って、電源ON・リモート操作をしてみよう!

運用管理

はじめに

前編の「インテル® AMTをプロビジョニング(初期設定)してみよう!」ではインテル AMTのプロビジョニング方法とUSBプロビジョニング手順について解説しました。今回の後編では実際にインテル AMTを使って、電源ONしたり、リモート操作したりといった使用方法について解説していきます。

もし、インテル vProテクノロジーやインテル AMTのプロビジョニングについて詳しくお知りになりたい方は、以下の記事(弊社Webサイト内)を先にご覧いただくことをお勧めいたします。

電源ON操作

インテル AMTの機能を使う場合、多くの方がリモート操作による電源ONの機能をご利用されています。Wake on LAN(WoL)と異なり、別のセグメントからも電源が入れられること、TCP通信を採用しているため、確実に電源を入れられること、Macアドレスを意識しなくて良いため、運用しやすいといったメリットがあります。

今回は電源ONをおこなう3つの方法をご紹介します。

Webコンソール

プロビジョニングされたインテル AMTは、ACアダプターによって通電していれば、いつでもインテル AMTのWebコンソールにアクセスすることができます。このWebコンソールから電源ONすることができます。

  1. 該当PCのインテル AMTをプロビジョニングします。
  2. Webブラウザを起動し、http://該当するPCのIPアドレス:16992 にアクセスします。
  3. ログイン画面が表示されるので、管理者用のIDおよびパスワードを入力してログインします。

    web_console_login.png
  4. ログイン後、左ペインに表示される「Remote Control」メニューをクリックします。
  5. Turn power onボタンを選択し、<Send Command>ボタンをクリックします。
  6. 最後に確認画面が表示されるので、OKボタンをクリックします。なお、電源OFFについても同様の手順で実施することができます。(AMT9.0より前のバージョンの場合は強制電源OFFとなりますので、ご注意ください。)

    web_console_on2.png

PowerShell

インテル社より提供されているIntel vPro Technology Module for Windows PowerShellを使用すれば、電源ONすることができます。

  1. インテル社のウェブサイトにアクセスし、「Intel vPro Technology Module for Windows PowerShell」の最新版をダウンロードし、電源ONを制御する側のPCまたはサーバーにインストールします。但し、最新バージョン(v3.2.6)では、まだWindows 10はサポートされていないようです。(本記事執筆時点)
  2. 管理者権限でPowerShellを起動し、以下のコマンドを実行して「Y」キーを押下し、PowerShellを実行できる状態に変更します。
    > Set-ExecutionPolicy remotesigned

    powershell_remotesigned.png
  3. 続いて、以下のコマンドを実行すると、該当するPC(pc02.example.local)を電源ONすることができます。
    > Import-Module IntelvPro
    > Invoke-AMTPowerManagement pc02.example.local -username admin -password P@ssw0rd -operation poweron

    powershell_poweron.png

PIT-PowerController for AMT

弊社製品PIT-PowerController for AMTを使用しても電源ONすることができます。PIT-PowerController for AMTは、スケジュールを設定して定期的に電源ON/OFFする場合に便利な電源管理ソフトウェアとなっています。グループ単位でスケジュール設定ができるため、多くの端末の電源管理を一括で行いたい場合に便利です。

  1. PIT-PowerController for AMTのプログラムを弊社より入手いただき、インストールします。(1か月間のトライアル利用が可能です。)
  2. 初回起動時に、オプション設定画面が表示されます。インテル AMTの管理アカウント情報、ドメインの管理アカウント情報等を入力し、「保存して閉じる」ボタンをクリックします。ドメインの管理アカウントはPCをシャットダウンする際にリモートからWindowsのshutdownコマンドを発行する場合に使うアカウント情報となります。AMT9.0以降のバージョンをお使いの場合は、Graceful Shutdownに対応しているため、ドメインの管理アカウント情報を使わなくても、インテル AMTの機能だけでシャットダウンが可能です。Graceful Shutdownを利用する場合は、「強制終了の場合、使用可能であればGraceful Shutodownを行う」にチェックを入れます。

    OptionWindow.png
  3. 次にメイン画面の右下でグループおよびコンピューターを作成・登録します。メイン画面の右上部にある「自動実行」枠内にていつ電源ON/OFFするのかを指定します。設定が完了しましたら、<設定>ボタンをクリックします。

    PIT-PowerController.png
  4. 指定時刻になれば、電源ON/OFFが実行されます。今すぐ電源ONしたい場合は、単独操作の<起動>ボタンをクリックします。

リモート操作

インテル AMTのリモートKVM機能を使って、リモート操作を実施する方法をご紹介します。一般的によく知られた資産管理ツールの中にインテル vProテクノロジーに対応した資産管理ツールもありますので、そういう製品であれば電源ONやリモート操作ができると思います。今回は、VNC Viewer Plusという製品を使ってリモート操作を実施します。

VNC Viewer Plus

VNCはフリーのリモートアクセスツールとして有名ですが、VNC Viewer Plusは有償のツールです。インテル vProテクノロジーに対応しているため、この1製品で電源ONおよびリモート操作ができる製品となっています。主にPCのトラブルシューティングをする場合に便利です。

  1. VNC Viewer Plusをダウンロードし、インストールします。
  2. VNC Viewer Plusを起動し、以下の画面のようにAMT Serverに接続先PCのFQDNまたはIPアドレスを入力し、Encryptionに「None」、Connection Modeに「Intel AMT KVM」を選択し、<Connect>ボタンをクリックしてインテル AMTに接続します。

    vnc_login.png
  3. Intel AMT Authentication画面が表示されますので、インテル AMTの管理者IDおよびパスワードを入力し、<OK>ボタンをクリックします。設定によっては、接続時に6桁のユーザーコンセントコードが求められますので、リモートPC側に表示される6桁のコードを入力してください。

    vnc_authentication.png
  4. 接続が完了すると、リモートデスクトップと同じようにリモート操作ができるようになります。但し、リモートから直接キーボード、マウス、画面を接続するようなイメージとなりますので、ファイルコピーやチャットといった機能は使えません。OSが問題なく起動したのであればリモートデスクトップに切り替えて作業をしたほうが効率的かと思います。

    vnc_os.png

まとめ

今回、前編・後編2回に渡り、インテル AMTのプロビジョニングから使用方法までご紹介いたしましたが、インテル AMTの主な機能について十分ご理解いただけましたでしょうか?昨今、情報システム部門の人員削減、機器・利用シーンの多様化によりIT担当者の負荷は増え続けています。今回の記事をきっかけとして、インテル vProテクノロジー、インテル AMTをご活用いただき、少しでも情報システム部門および利用者の生産性が向上することを期待し、今回の記事を終えたいと思います。

弊社では、インテル vProテクノロジーの導入支援の他、機器の調達・キッティング・PC運用管理等の代行サービスも併せてご提供しておりますので、PCの運用周り等でお困りごとがあれば弊社までお問い合わせください。


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