インテル® vPro™テクノロジーで、PCの運用管理をもっと効率的にしよう!

運用管理

インテル vProテクノロジーとは?

インテル vProテクノロジーは、CPU、チップセット、ネットワークインターフェースカード上にセキュリティー機能および運用管理機能を実装したテクノロジーの総称です。インテル vProテクノロジーには、インテル AMT(アクティブ・マネジメント・テクノロジー)を始めとする複数の要素テクノロジーが含まれております。しかし、現在インテル社がインテル vProテクノロジーに関する積極的な情報提供をしていないため、どの要素テクノロジーがインテル vProテクノロジーに含まれるのか不明確な状態にあると考えています。

但し、企業の情報システム部門からすれば、リモートから電源ONや電源OFFをしたり、PCをリモートから操作したりしたい場合は、インテル vProテクノロジー搭載PCが必要であると覚えていただいて問題ないと思います。

インテル vProテクノロジー搭載PCの見分け方

インテル vProテクノロジー搭載PCかどうかを見分ける方法がいくつかあります。いずれかの方法でご確認ください。

  1. intel insideのステッカーを確認する

    既に手元にPCがある場合は、intel insideのステッカーに「vPro」という文字が含まれているかどうか確認します。インテル vProテクノロジーは、インテル Core i5、i7のプロセッサーの一部モデルにのみ搭載されています。つまり、Core i3、Pentium、Celeron、Xeonプロセッサーには搭載されていません。この方法が最も確実な確認方法です。

  2. CPUの型番を確認する

    CPUの型番が分かる場合は、CPUの型番からインテル vProテクノロジーに対応しているかどうか確認します。インテル社の以下の参考URLにアクセスし、該当CPU型番の技術仕様ページにおいて、インテル vProテクノロジーの項目が「Yes」となっているか確認します。
    但し、CPUがインテル vProテクノロジーを搭載していても、マザーボードやネットワークカードがインテル製以外のものですと、インテル vProテクノロジーが使用できないので、ステッカーを確認いただくほうが確実です。

    [参考URL]
    https://www.intel.co.jp/content/www/jp/ja/products/processors/core/core-vpro.html

  3. PCベンダー・販社に確認する

    PCをこれから購入する場合は、PCベンダーまたは販社にインテル vProテクノロジー搭載PCかどうかを確認します。PCベンダー・モデルによっては、カスタマイズメニューより、インテル vProテクノロジーのモデルを選択できる場合があります。

インテル vProテクノロジーで何ができるのか?

インテル vProテクノロジーの要素テクノロジーの一つであるインテル AMT(アクティブ・マネジメント・テクノロジー)の機能を使うことで、PCの運用管理に便利な機能が利用できます。インテル AMTの機能のうち、代表的な機能を以下にご紹介します。

  1. 電源制御(電源ON・電源OFF・リセット)

    リモートからPCの電源ON・電源OFF・リセットが実行できます。従来のWake on LAN(WoL)と異なり、MACアドレスではなく、IPアドレスを使用するため、ルーターを越えることができます。パスワードによる認証もあるため、管理者以外は電源制御ができません。また、AMT 9.0以降のバージョンからは「Graceful Shutdown」という機能があり、電源OFF時に強制OFFではなく、OS上から通常通りシャットダウンすることができるようになりました。

  2. リモートKVM(リモート操作)

    いわゆるリモートデスクトップのようなリモート操作が可能です。インテル AMTのチップセット内にリモートアクセスツールであるVNCのサーバーエンジンが実装されています。そのため、エージェントレスでリモートから遠隔操作ができます。OSの状態に依存しないため、ACアダプターからの給電がある状態であれば、電源OFF時、BIOS起動時、ブルースクリーン時でもリモートアクセスが可能です。
    ※KVMは、Keyboard、Video、Mouseの略称です。

  3. IDEリダイレクション(イメージのマウント)

    手元のPCにあるISOイメージ等をリモートにあるPCにマウントすることができる機能です。例えば、OSをリカバリーしたい時にリカバリーイメージをマウントして初期化をしたり、メモリチェックツール等を起動してメモリを検査したりといったことが可能です。

どんな利用用途があるか?

以下に、インテル vProテクノロジーの利用用途例を記載します。通常、情報システム部門がリモートにあるPCの状態を確認したり、トラブルシュートする際に使うことが想定されています。

  • 外出先から社内PCの電源ON
    外出先のモバイルPCから社内PCの電源を入れることができます。まず最初に、VPNでモバイルPCを社内LANに接続し、IPが疎通できる状態になったら、自分の社内PCの電源をいれることができます。Webコンソール(http://社内PCのIPアドレス:16992)または、Powershell等のスクリプトから簡単に電源制御が可能です。
    amt_web_console_amt.PNG
  • 夜間のセキュリティパッチ適用
    Windowsのセキュリティ更新やウィルス対策ソフトウェアの定義ファイル更新等は、業務時間中に実行されると業務生産性を低下させることが多々あります。そのため、電源ON・電源OFF機能を使えば、夜間にPCの電源を入れて、セキュリティパッチ適用後にシャットダウンするという運用も可能です。

  • トラブルシューティング

    ごくまれにOSが起動しなくなったり、ブルースクリーンが表示されたりといった不具合に遭遇することがあります。インテル AMTの機能を使えば、BIOS画面であれ、OS起動中であれ画面を表示することができます。また、IDEリダイレクションでOSを再セットアップすることもできますので、拠点等の遠隔地にあるPCのトラブルシューティングに最適です。
    bios.PNG

まとめ

インテル vProテクノロジーは、これまでご紹介してきたようにリモートにあるPCの運用管理を簡単にする便利な機能が実装されています。但し、社内の全てのPCがインテル vProテクノロジー搭載PCでなければあまり意味がないこと、プロビジョニングという初期設定が必要なこと、インテル vProに関する情報が少ないことから実際に活用できている企業は少ないのではないでしょうか。

これまで現地に赴いてトラブルシューティングしていたことがインテル vProテクノロジーを使うことでリモートで解決できるようになったり、トラブル解決までの時間を短縮したりといったことが実現できると思います。もし、お手元のPCがインテル vProテクノロジー搭載PCであれば、ぜひこの記事を参考にして活用してみてください。

なお、インテル vProテクノロジーの概要からプロビジョニング手順(初期設定手順)についてまとめたホワイトペーパーも用意しておりますので、より詳しく知りたい方はホワイトペーパーをダウンロードしてご覧ください。

[もう悩まない!インテル AMTの4つの導入手順]


※インテル、Intel、インテル Core、インテル vPro、CeleronおよびPentiumはアメリカ合衆国およびその他の国におけるインテルコーポレーションまたはその子会社の商標または登録商標です。